第1回:購入編(安価なポルシェには訳がある?)
後輪駆動の2シーターに拘って... by 岩館耕一
昨春思う処あって8年に亘り手を掛け、自分では大切に乗ってきた国産車を乗り換える事を思い立ちました。
「次号機」選択の条件は先々代機、先代機より引き続いての後輪駆動2座、「先代機」が非常に面白味のあるキャラクターだったので、それを手放す事が後悔にならないだけの「何か」を備え持っている事。なお且つ有り金はたいても財布の底に、のちのちの修理代金くらいは残ってくれそうなプライスタグ、もしやこれが最重要かも。
選択の条件を煮詰めて行くうちに、過去乗り継いだ6台はすべて国産車、思い切りついでに7代目には欧州車てのも「アリ」じゃなかろか。2シーターの欧州車...をゐをゐ、大丈夫か。
幾車種か候補に挙がった中よりネットの中古車検索で発掘したのが’93年式ポルシェ968クラブスポーツです。13年落ちの、走行76000km。
ポルシェといえば一般的には空冷6気筒水平対向エンジンをリアに搭載したタイプ911の認知度が高かった同社にあって、そのロワーレンジを担うべく1976年に登場したのが水冷直列4気筒FRレイアウトのポルシェ924。
その後タイプ944を経、その最終進化形となったのが今回ご紹介する事と相成った968です。
924では2Lでスタートした排気量は944後期型より968最終型に至るモデルイヤーの間、3Lまでスープアップされました。
その968ノーマルモデルから快適装備を省く事によりダイエットしたのが軽量化モデル、クラブスポーツであります。
ノーマルモデルには存在する、後部座席を取り払った室内に2座、純正で据えられたノン・リクライニングのフルバケット・シート。なんちゃってクラブ・レーサーは弱いです、こういう見た目から入って行くスパルタンさに。
ネットの検索結果で1台だけヒットした、希望色の黒い個体はお値段も相場価格を下回るもの。素敵。
早速ネット出品の店に電話するも、「ああ、もうあれ無いです。」気落ちするも程無く、ほぼ同一のものと思しき個体が今度は都内某所の他店より出品されておるのを発見。
ところが問合せの返答は又しても1軒目の繰り返しでした。この時は電話もせず直接店へ出向いたのですが。何やってんだか。
掘出物が出てくるのを気長に待つか、買い替え計画ここに頓挫か、と消極的な心持ちで所在なく過ごしていた処に、またしても走行距離はじめその他のスペックから過去2件と同一としか解釈できない個体の情報が降臨。業者間をめぐっていた様です。
この個体、前世からご縁の無かったものとほぼ諦めムードで、しかしながら念の為電話してみると。
「ありますよ、在庫してます。」
悦ばしい誤算。実はこの子とはご縁があったのねー、そう感じましたな。
取るものも取り敢えず首都圏近郊の、その在庫店へ、と舞い上がるおのれを戒めながら愛車のキーを掴むのでありました。
~つづく~
text by 岩館耕一 | 2006.04.07 | [ 後輪駆動の2シーターに拘って... ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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