第11回:ドライバーとのインターフェース
後輪駆動の2シーターに拘って... by 岩館耕一
今回は、ステアリングのお話...
968にはエアバッグ内蔵のステアリングが標準ですが、CSはその成り立ちの性格上、慣性重量で勝るエアバッグレスのスポーツステアリングが純正で装着されています。アティべ製と思われるそれは、メーカー製ロードカーの純正品とは思えぬほどグリップ径が太く、アフター品としては極太な範疇のイタルボランテ・旧フォーメルを更に凌ぐ太さです。外して並べ、比較写真を撮りました。
ポルシェの軽量仕様モデルには決って純正装着され、大変高価なレプリカ品が出回るほど人気の高い絶版ステアリングですが、今回は手持ちのお気に入りと交換を試みました。MOMOザガートデザイン、アルファロメオの限定生産車、ES30“SZ”純正のステアリングです。クリーンでプリミティブな佇まいが着ける車を選びません。これも稀少品で、新品の状態にて入手叶ったのはラッキーでした。
純正のアティべは専用ボスに取り付いており、別途に車種別ボスが必要でしたが、これも解体車が出た折り譲って貰ってあります。ホーンボタンが欠品だったのでクレスト(ポルシェのエンブレムの事を、同車乗りは特にこう呼ぶのだそうです)付のボタンを、用品店などを回って探しましたが、見つかりません。訊くと、今では車種別のマークのボタンはボスに付属させてあり、単品では出荷していないらしいのです。MOMOザガートに付属していたアルファのボタンでは、ちょっとね...。
国道沿いにMOMOハンドルの専門店、という不思議なお店があって、1個限りのクレストボタン展示品を頒けて貰う事ができました。
お次はシフトノブ。シフト周りをバラすと他ではあまり見ない造りになってました。良く見かけるものはシフトロッドが丸い断面形状で先端にネジが切ってあり、差込み穴に雌ネジが切られたシフトノブを捻じ込む様になってますが、968ではシフトロッドは厚みのある板状で、シフトノブを真っ直ぐ差込み、抜け防止のピンで押える構造になっています。
シフトブーツも珍しい造りです。ブーツの革がそのまま立ち上がってシフトノブまでを一体でくるみ込んでいます。車齢を重ねている車なので、この革の、シフトノブトップの部分が大抵擦り切れて穴が開いています。うちの968も銀面がボロボロにささくれ立っていました。期待したドナー車も、それ以上にぼろぼろ。
デフをオーバーホールして貰ったお店に、これのUSメイドレプリカ品がありました。展示見本以外は欠品入荷待ちとの事で入荷を待って購入。国産車用社外品の2、3倍の値段ですが純正品取寄せると、5万円くらいするんだとか。いやはや。交換は自分で。まあまあ綺麗に仕上がりました。
取外したステアリングは擦れなどが見当たらず好い状態なのですが、先代までのオーナーの汗と手垢をたっぷり吸って、てかてかしてます。旧車レストア関連書籍の記事で、その方面では有名になった天然成分の汎用洗剤を用いて丸洗いすることにしました。洗い出してみると、シート張り地の時と同様の汚れ具合です。
洗い上がるとテカりが落ちて艶が落着き、さっぱりしました。洗う前は黒いエナメル引きの紐に見えていた、円周の内側に丁寧に施された太い番手のステッチ。汚れが落ちると綾に編まれた白っぽい糸だった事が判明いたしました
text by 岩館耕一 | 2006.06.16 | [ 後輪駆動の2シーターに拘って... ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/169689/10547675
この記事へのトラックバック一覧です: 第11回:ドライバーとのインターフェース:









コメント
- 旧車レストア関連書籍の記事で、その方面では有名になった天然成分の汎用洗剤を用いて丸洗いすることにしました。 -
この有名な汎用洗剤は何でしょうか?
教えていただけませんか?
私の車のハンドルもずいぶん汚れてますので・・・
投稿者: 初瀬徹哉 (2009/06/05 0:03:55)