第9回:シート表皮交換
後輪駆動の2シーターに拘って... by 岩館耕一
968CSのバケットシートの表皮生地は、ざっくりと編まれたファブリックです。風合いの大変よろしい素材なのですが、長年の汚れを手入れされた形跡も無く、タバコによる焼け焦げの修復跡が散見されます。
タイヤ代捻出の為、2脚放出したバケットシートの「コレクション」、残しておいたのは偶々手に入った、ポルシェ純正ツートンのレザー張りです。この張り地を968のシートシェルへ移し替える事にしました。シェルの大きさは共に相似形ですが、ポルシェ純正のシートシェルは車体色と共色に塗られています。もともと装着されていた車両はソリッドの黄色だったらしく、シェルも真っ黄色。シェルごと「素どっかえ」をせずに張り替えた理由です。
968のシートをスライドレールから外し車内より引き出して張り地を交換。作業自体は結構手間なものの、無事張替えを終えました。
外したファブリックのシート地は洗濯する事に。12年、76000キロの汚れは半端無く、3度洗いしても尚洗剤液が墨汁の様に黒くなりました。5度洗いしてようやっとさっぱりした感じです。以前国産のシート地を外して洗濯した折りには、僅か一度洗いだったのですが、著しく縮んだ上生地がよじれてシートへ戻せなくなった体験をしました。ポルシェ生地は5度洗いしても生地自体の痛みは全く見られませんでした。さすがです。
洗ったシート地は乾いた処で素のシェルに張り戻し、キャスターを着けてお座敷バケットに供する事にしました。シートを社外のものに交換した際には毎度純正シートに施している恒例作業です。黄色いバックシェルは安普請な昭和建築の我が居室にあっては浮いてしまう為、後にウレタンスプレーで黒く塗り直しました。その折り座面の高さとトルソ角も見直し、只今来客用の腰掛けとして活用してます。
text by 岩館耕一 | 2006.06.02 | [ 後輪駆動の2シーターに拘って... ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
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