アウディ、プリ・プロダクションセンターを新設
アウディAGは、競争力の向上を目指して新たな一歩を踏み出した。4,000万ユーロの巨費を投じ、本社工場所在地のインゴルシュタットにプリ・プロダクションセンターが18ヶ月の工期を経て、5月19日、正式に開設した。同センターは、製造部門と技術開発部門のネットワーク化を図り、これまで以上に早い時期に、製造およびプロセスの検証を可能にすると期待されている。
5階建てのプリ・プロダクションセンターは、ニューモデル開発の質と効率を最適化する目的で専用設計された。同センターは、製造部門と技術開発部門により共有され、新製品の開発製造過程を積極的に支援する。「初期段階でネットワーク化を図ることができれば、2015年までにモデル ラインナップを40車種に拡大するとともに、最高のクオリティをお
約束できるでしょう」と、アウディAG技術開発担当取締役ミヒャエル・ディックは述べた。プリ・プロダクションセンター開設に伴い、これまで各工場に分散していた約850名のスタッフが、32,500平方メートルのワークショップとオフィスに集結することになる。
プリ・プロダクションセンターは、さまざまな技術開発の選択肢を提供する。たとえば、「ケイヴ(Cave)」と呼ばれるプロセスにおいては、最先端のバーチャル・リアリティ・テクノロジー(仮想現実技術)を駆使して、製品の初期コンセプト立案段階で、プロトタイプの実現可能性を検証することができる。また、プロトタイプの製作と並行して、デザインを進めることも可能。さらに、バーチャル・リアリティ・テクノロジーは、実際の製造を実施する前に、そのプロセスを系統的にシミュレートする際にも大いに役立つ。これにより、あらかじめ問題を特定し、その解決を図るだけでなく、より効率的なワークフローの設計を行うことも可能になる。
とりわけ技術開発部門における試験車両製作と製造部門のパイロットプロダクションショップをひとつ屋根の下に収めることが、開発および製造部門のネットワーク化実現の原動力となった。
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