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2008年9月22日 (月)

2008 全日本ラリー選手権第8戦 FMSC吉野ヶ里マウンテンラリー '08

Katsuta 勝田範彦が今季4勝目で2年連続タイトルをほぼ手中に

9月13~15日 佐賀県吉野ヶ里町
スペシャルステージ本数:8本
スペシャルステージ総距離:65.61km
ラリー総距離:235.86km
SS路面:ターマック
SS路面状況:ドライ

 全日本としての開催2回目を迎えたこのラリーは、今年も去年と同様にコンパクトな構成を採用し、1レグ8本のSSで勝負を決するスプリントイベント。使用するステージは逆走をカウントしても3箇所のみだが、数年前に新しく開通した林道は道幅が広く路面もスムーズで、全日本戦として遜色ない舞台が用意された。
 
 今シーズンすでに3勝をあげている勝田範彦だが、うち2勝はインプレッサGDBでの勝利。今回は初めて自分で組み上げたインプレッサGRBを持ち込んだ。その感触は良好で、SS1から2番手の石田正史に3.4秒もの差をつけるベストタイムをたたき出して幸先の良いスタートを切る。つづくSS2では石田がベストを奪うもわずか0.2秒を返したのみだ。
 
 開幕戦で勝田とともにインプレッサGRBのデビュー戦1-2フィニッシュの一翼を担った北村和浩は、全日本ダートトライアルに出場するためにこのラリーを欠場。第2戦でランサーエボ10にターマック初勝利をもたらした奴田原文雄はペースが上がらず、SS2までを終えた時点ですでにトップ勝田から約28秒落ち。同じくエボ10の田口幸宏はさらにそこから10秒以上も遅れている。地元の吉谷久俊ランサーが3位につけたものの、すでに石田には12秒近くも離され、4位の横尾はその8秒後方。この時点で早くも、勝田と石田のマッチレースが予想された。
 
 しかし、0.5秒差の薄氷のSS3ベストラップの後、勝田は10kmのSS4で一気に7秒ものアドバンテージを加えてその差を10秒以上に広げた。SS2/3のリピートとなるSS5は得意なコースらしく石田は0.4秒差で勝田に食い下がったが、SS6で無念のターボブローにより1分近くを失った。  この結果、SS6を終えた時点でトップ勝田に続くのは吉谷となり、その差はすでに50.7秒。これで勝田は優勝がほぼ見えてきた。

 石田はSS6直後のサービスでターボ交換はしたものの、残るSSが2本では勝田に追いつくのは不可能で、3位まで順位を回復するのがやっと。これで勝田は今季4勝目を手に入れ、石田が3位に終わったため残り2戦の結果を待たずして2年連続チャンピオンをほぼ手中に収めた。

 いっぽう、今回、勝田VS石田の戦いに負けず劣らず注目を集めたのがJN-2クラスの韋駄天たちだ。開幕から何度かJN-4クラスを脅かすほどの速さで激しくしのぎを削ってきた山口清司と高橋悟志のレビンに加えて、今回は田中伸幸ミラージュが驚異的なタイムを連発、終わってみれば総合6位で今季初勝利をものにした。

 クラス新設以来最多の8台がエントリーしたJN-1.5クラスは、ターマックでは圧倒的に強い榊雅広が順当に勝って4勝目を獲得。ただし参戦数の多い大庭誠介が4位に入ったためポイントは依然として大庭がリードしている。JN-3クラスは曽根崇仁セリカが今季2度目の優勝。JN-1クラスは前年度チャンピオンの西山敏が今季初勝利をあげた。

総合順位
1位 勝田範彦(インプレッサ/ラック名スバル STi DL インプレッサ)53分34秒8
2位 吉谷久俊(ランサーエボリューションVIII/RS★R×DL×LANCER) +59秒8(1位との差)
3位 石田正史(ランサーエボリューションIX/DL テイン マルシェ ランサー)      +1分11秒1(1位との差)

<記事提供:JRCA>

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2008年9月 1日 (月)

2008 全日本ラリー選手権第7戦 2008 Rally in Akaigawa

Katsuta 奴田原文雄が勝利目前でコースアウト、勝田範彦が今季3勝目

8月22~24日 北海道赤井川村
スペシャルステージ本数:13本
スペシャルステージ総距離:108.74km
ラリー総距離:305.62km
SS路面:グラベル
SS路面状況:1日目ドライ、2日目セミウェット

 10年前からリゾート施設キロロを中心に開催されてきたこのイベントは、昨年の中止を経て今年2年ぶりに復活。名称からキロロが外れたものの、コースレイアウトは従来とほぼ同様で、わずか300kmの総距離の中に100km以上のSSを含む。SSはいずれも道幅が狭くてトリッキー、しかも路面状態は千変万化で、スプリントながらも過酷なラリーといえるだろう。

 晴れ続きの週末、ラリーは完全ドライの状態で始まった。とはいえパンパンに乾いた路面に砂利が散らばった部分はたまらなく滑りやすく、堅く締まった高速区間のうねりでは、クルマはどこに飛んでいくかわからないほど跳ね躍る。SS1は乗り慣れたGDBインプレッサで出場のディフェンディングチャンピオン勝田範彦がまずベストタイムを奪った。いっぽう、前戦2位の巧者・石田雅之が早くもミッショントラブルでリタイアし、波乱のラリーを予感させる。

 SS2では奴田原文雄が、SS3ではベテランの大嶋治夫が、SS4では石田正史が最速ラップを奪う。セクション1は奴田原が制したとはいえ、そのわずか0.7秒落ちで大嶋がつけ、石田正史がその3.2秒差にいるという接戦だ。他方、前戦の覇者・北村和浩は最初から精彩がなく、この時点でもうすでにトップから1分近くも遅れて8位にいた。

 サービスを経てセクション2に入る。SS5、SS6の短いステージではトップグループ各ドライバーともそれぞれ僅差であがり、誰が抜け出すかわからない状況だったが、この日最後のSS7でラリーが動いた。キロロトラバースの18.49kmを、奴田原が2番手の勝田に17.3秒もの差をつけるぶっちぎりベストタイムで駆け抜け一気にスパート、ラリーリーダーの座を決定的にした。大嶋は手痛いバーストを喫して奴田原から4分以上も遅れ、石田正史はブレーキホースが切れたクルマをなんとかフィニッシュまで導いたものの1分近くをロスしてしまった。

 こうして1日目を終えた時点で奴田原が首位に立ち2位の勝田とはすでに33.1秒差、さらにそこから22.2秒遅れて田口幸宏が3番手、そして4位には前戦も好調だったベテラン岩下英一がつける。石田正史を抜いて5位に食い込んできたのは、29歳の桑田幸典ランサーエボ7だ。
 
明けて2日目、天気予報は午後から雨。しかし雲が低く垂れ込めた空から、早くもスタート前に雨がぱらぱらと落ちてきた。これでコースはセミウェットとなり、今日も難しいコンディションだ。

 奴田原は2位との差を見ながらペースをコントロールするかのように着実に勝利に向かってラリーをこなしていった。SS10で田口がデフトラブルによりリタイアしたため、最終のSS13・ブルックトレイル9kmをスタートする時には、トップ奴田原と2位勝田との差は38.3秒。さらにその30.2秒差の3位に岩下英一、4位の石田正史はその10.3秒落ちで、上位の順位はこのままでラリーは終わるだろうと思われた。

 ところが、奴田原はSS13をスタートしてまもなくコースアウトして道路上から消え、SS13のフィニッシュに最初に飛び込んだ勝田が、思いがけなく今季3勝目を手にすることになった。2位は岩下、3位は石田正史で、セクション3に入って桑田を逆転した北村が4位に。桑田はSS9でバーストしたうえに、「セットアップがドライ用のままというのもあるけど、やっぱり路面がウェットになるとトップの人たちとはまだまだ実力の差がある」と言うように徐々に遅れたが、この内容での5位入賞はなかなかのもの。6位には地元の秋葉貴之が入った。

 JN2は最初にリードを奪った平塚を福永修が追う展開となったが、福永がSS7で、平塚がSS9でリタイアし、最終的に関根正人が前戦に続く2連勝を遂げた。JN1.5は大庭誠介が順当に勝ち、榊雅広とのチャンピオン争いに向けて体勢を整えた格好だ。
JN3、JN1クラスは成立しなかった。

総合順位
1位 勝田範彦 (インプレッサ/ラック名スバル STi DL インプレッサ) 1時間29分49秒5   
2位 岩下英一 (ランサーエボリューションⅧ/IRS GAM ADVAN ランサー)+36秒0(1位との差)
3位 石田正史 (ランサーエボリューションⅨ/DL テイン マルシェ ランサー)  +52秒2(1位との差)

<記事提供:JRCA>

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