メインコンテンツまでスキップします
アット・ニフティロゴ Car@nifty

夢野忠則 旧車EV化計画 ココロードプロジェクト

Car@niftyトップ > 特別企画 > 明るいクルマ生活研究所 > 雪上でリーフを走らせたら...
明るいクルマ生活研究所

2012年2月 4日 (土)

雪上でリーフを走らせたら...

旭川で開催された日産リーフの「雪上試乗会」に参加してきました。

A

当日の旭川の最低気温はマイナス13℃、最高気温ですらマイナス5℃...
これでも昨日よりは暖かいですよ、と地元の人はおっしゃっていたけれど、
旭川からバスで、さらに北へ1時間ほど走ったところにある士別の試験コースは、
九州育ちの僕にとっては、想像を絶する寒さと冷たさでありました。

旭川市内の平日の朝の通勤時間帯に、バンパーからツララをぶら下げた普通車が、
カチンカチンに凍った道を、まるで雪など存在しないかのようにスイスイと行き交う様も
僕には新鮮な驚きだった。東京だったら、あっという間に大パニックの大渋滞である。
当たり前のことだけど、北国に暮らす人たちにとっては、それが日常なのですね。

だからこそ、電気自動車が次世代の大衆車をめざすならば、東京の街なかだけを走って
これからのシティコミューターでございます!なんて自慢していても話にならないわけで。
そういう観点からすれば、今回のリーフの「雪上試乗会」はとても意義のある企画だし、
そこに日産さんの、こんな言い方は失礼だけど本気度と自信を感じた次第であります。

B

というわけで、日産リーフ「雪上試乗会」である。

試乗車として用意されていたのは、実際に北海道で使われているレンタカーとのこと。
それもまた、フツーに走っているフツーのリーフで、その実力を試してみてくだされ、
という日産さんの自信の表れか。 一面の銀世界は、僕にとってはフツーじゃないが...

最初に気になったのは、この寒さのなかでバッテリーの具合は、どうなのかということ。
担当の方にお話では、寒冷地では充電時間が若干長くなり、消費も少し早まるらしい。
それよりも課題は、と担当者がおっしゃるのは...  暖房の問題。

エンジンを積んでいないリーフは、当たり前だけどエンジン熱をヒーターとして使えない。
かといってエアコンで暖房するとなると、かなりの電気(約3kw)を消費することになる。
では、どうすればできるだけエアコンを使わずに、乗る人に寒い思いをさせずに済むか...
そのための解決策として、リーフにはさまざまな暖房“補助”装置が採用されています。

握った手の平がほんわかと暖かくなるステアリングヒーター、
人が暖かいと感じるツボを集中的に温めるクイックコンフォートシートヒーター...

ゾクッとする指先や腰などを、さっと温めることで寒さを感じさせないというわけです。
暖かなステアリングは思いのほか快適で、たしかに試乗中に寒さを感じることはなかった。
ちなみに、これらの補助装置に消費する電気は150wにすぎないそうです。

C

試乗は、旋廻試験路、スラロームコース、カントリー路(林道)で行われました。
結論から先に書いてしまえば...  期待していたほどには、なにも起こらなかった。

固く凍った路面の上にパウダースノーをまぶしたような悪条件のコースを、
いくらグルグル周っても、クネクネ曲がっても、上り下りしても、なにも起こらない...

慣れない雪道におっかなびっくりの僕がアクセルを踏み込めなかったからなのか、
あるいは、もしかして自分のドライビングテクニックが予想以上に上達したからなのか、
と思ったら、僕の後続の某ラリードライバーの方が、クルマから降りるなり、
「こいつは、たいしたもんだ。いくら攻めても破綻しない!」とおっしゃったから、
やっぱり僕ではなくて、リーフの“雪上”安定性能にその秘密があったのでした。

さて、その秘密とは...

バッテリーをフロア下に最適に配置したことによって実現された
低い重心(スカイライン並み!)と、絶妙な前後重量バランスによるところが大きく、
さらには、そこに出力を制御しやすいという電気自動車ならではの特性が加わります。

エンジンと違ってモーターは、きめ細かく早くトルクをコントロールすることができる。
その特性を最大限に活かすのが、リーフのVDC(ビークルダイナミクスコントロール)。
ようするに「横滑り防止装置」なんだけど、僕が自分のテクニックかと思った安定感は、
つまるところは、この装置の効果によるところが大きかったわけです。

よりきめ細かく、より早くモーターの出力をコントロールできるということは、
それだけスムーズで自然であるということ。僕が錯覚したとしても不思議ではない(笑)

D

今回の雪上試乗会で感じたことは、電気自動車ならではのメリットとして、
ちまたでは(都市部では)、環境や燃費(電費)にばかり注目が集まりがちだけれども、
リーフには、それ以外にもクルマとしての確かな実力や新たな可能性があるということ。

それは、これまで以上の安心だったり、快適だったり...

COTY受賞車なのだから当たり前である、と言われてしまうかもしれないけれど、
年に一度の雪に大慌てする大都市に暮らしていると、その当たり前にさえ気づかない。

青く澄み切った空に、梢から白い雪がさらさらと舞い落ちる静けさになかにいると、
いつのまにか、エンジンの音が聞こえないことが当たり前に思えてきた。

  

◎ 日産リーフのWEBサイト  →  こちらから

========================================================================
夢野忠則/プロフィール
クルマ馬鹿サイト「BACCARS」主宰、NPO法人ココロードプロジェクト 理事。
2005年より、ほぼ毎日書き続けるブログ「夢野忠則のクルマ馬鹿で結構!」は、
楽天ブログ(クルマ・バイク部門)でアクセス数日本一を記録。
クルマで「人」「地域」「環境」をつなぐ「COCOROAD PROJECT」を推進中。

BACCARS → http://www.baccars.com/
ココロードプロジェクト → http://www.kurutabi.jp/
※NPO法人ココロードプロジェクトでは活動を支援してくださる会員を広く募集しています。

 

text by 2012.02.04 | | 固定リンク




このページの先頭へ戻る




Car@niftyトップへ戻る